超音波とは(5)
第五回目は「超音波の発射」について、学んでみたいと思います。
超音波を発射する代表的な方法として、「圧電セラミック」の圧電効果を利用する方法があります。
下図が圧電効果の原理図です。
まず図(A)の場合、上部に電源のプラス極を、また下部に電源のマイナス極を印加していますので、圧電素子の内部電荷と印加電圧がそれぞれ反発し、圧電素子は圧縮されます。
これに対し、図(B)の場合、上部に電源のマイナス極を、また下部に電源のプラス極を印加していますので、先程の反対の現象(圧電素子の伸張)が発生します。
圧電素子に交流電圧を印加した場合、その周波数に応じて図(A)、図(B)の運動が交互に発生しますので、この運動に応じて超音波エネルギーが発射されます。
図(A) 図(B)
こうして得られた超音波エネルギーが、超音波技術応用製品として様々な分野で利用されています。
次回からは私たちの生活の実際に使われている超音波応用製品についてご紹介したいと思います。
著者:超音波太郎
私達、富士工業株式会社は、 『超音波技術を介し、価値を創造し、その価値をお客様と共有する』 を企業理念に掲げています。 各種液体のプロセス・品質の最適管理に「超音波」をお勧めするその理由を知ってください。 |
| 2008年09月30日 | このページのURL | コメント (0) | トラックバック (0) | 001004|etc|その他