2020年05月
防潮堤ウォーク
東日本大震災を機に、翌年の平成24年に「浜松市沿岸域の防潮堤等の整備に関する三者基本合意」が締結され、平成26年に防潮堤本体施工が開始されました。
未だ施工事業は継続されていますが、本年4月より一部の区間が開放され出入りが可能となりました。
先日、散歩がてらに見学してきましたので、その様子をお伝えします。
●ウォークその1(凧場公園〜中田島砂丘)
一部区間といっても全体の2/3程度が解放されていまして、防潮堤の天辺をゆっくり散歩することが可能です。
今回は遠州灘海浜公園内の「凧場公園」から「中田島砂丘」までの往復約2.5kmを歩きました。
「凧場公園」といっても祭り以外の凧あげは禁止されているようで、同公園の駐車場に多いのはもっぱらサーファーと釣り人です。
当日も100名以上の人が、高い防潮堤を越え駐車場と海辺を往復していました。
防潮堤の高さは海面から13~15mとなっていますので、反対側の陸地からは10m程度の高さを上ることになります。
一定の間隔で階段が設置されており、そこから防潮堤の天辺へ上り下りすることが可能です。
凧場と海辺を分断するように完全に舗装されていない防潮堤が東西に続きます。
浜松祭りの際には木陰の休憩所として適していた大きな松林は無くなり、この防潮堤と変わりました。
施工後に植樹された新たな松が、元の松林に戻るには何十年かかるのだろうと思いにふけりました。
防潮堤の上から見た砂丘
二つの池をつなぎ合わせただけの「ひょうたん池」を眺めながら、防潮堤は少しだけ斜めに北上します。
行き切ったところで「中田島砂丘」の西側にたどり着き、そこから砂丘の全体を見渡すことができます。
砂丘は中央で分断され以前の面影を無くしていました。(少し残念・・・)
さすがに南側の砂丘に抜ける部分だけは、極めの細かい砂の坂道になっており、風紋もあちこちに見ることができます。
また防潮堤と堆砂垣(たいさがき)に囲まれた一部のエリアは立ち入り禁止となっており、貴重な動植物の保護も考えているのだと気づきました。
この区間の防潮堤は今後更に整備されていくのだと思います。
斜面に植物が生い茂るようになれば、より気持ちの良い散歩道に変わっていくのでは・・・と感じました。
堆砂垣(たいさがき)越しから見た砂丘と防潮堤
●ウォークその2(舞阪中学校〜今切口)
前回から別の日に「舞阪中学校」(浜松市南区)の南にある新設の舞阪表浜東駐車場(100台ぐらい駐車可能)に車を停め、浜名湖の「今切口」までの往復約3.6kmを歩きました。
前回は砂利道でしたが、こちらは完全にアスファルト舗装されていて歩きやすかったです。
表浜東駐車場付近からの眺め
当日は非常に天気が良く、風も少なめで、青空が広がっていました。
防潮堤の良いところの一つは見晴らしが良いことです。
海辺の近くにいながら、そこから水平線までを高い視点で見渡すことができます。
「今切口」に近づくにつれ、「浜名大橋」(1号線バイパス)が一層大きく見えてきます。
防潮堤は「浜名大橋」の橋脚に沿って作られているため、大まかな橋脚の間から浜名湖の「今切口」周辺が一望できます。
当日は雲が無く、浜名湖の向こうにはっきりとした富士山も見ることができました。
今切口終点からの眺め(浜名大橋下)
●最後に
景観を失うとこの防潮堤施工には否定的な考えであった私でしたが、実際に歩いてみると良いもので、失うものがあれば得るものもあるのだと、しみじみと感じてしまいました。
今後全面開通すれば、「今切口」から「天竜川」までの全長17.5kmにわたる自転車道がたぶん完成するはずです。
(実際には馬込川で分断されるので、大きく迂回しなければならず、たぶん20kmぐらいになると思うが・・・)さすがにウォーキングでとはいきませんが、近いうちに太平洋を眺めながらのサイクリングをしたいなと考えております。
投稿者:事業開発グループ
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2020年05月01日 | このページのURL | コメント (0) | トラックバック (0) |