2019年06月
☆時の記念日☆
6月は国民の祝日はありませんが、多くの記念日があり、今回、意外と知られていない6月10日の時の記念日について紹介させて頂きます。
【時の記念日とは】
・東京天文台(現在の国立天文台)と生活改善同盟(外務省の外郭団体)が1920年(大正9年)に制定した記念日です。
日本国民に時間をきちんと守り、欧米並みに生活の改善・合理化を図ろうと呼びかけ、時間の大切さを尊重する意識を広めるために設けられたといわれています。
【時の記念日の由来】
・日本書記に「漏刻を新しき台に置く。始めて候時(こうじ)を打つ。鐘鼓(しょうこ)を動す。」と記されています。
671年天智天皇が日本で初めて水時計『漏刻』を設置し、その『漏刻』が初めて時を刻んだ日が旧暦4月25日、現在の6月10日だったそうです。
ちなみに水時計『漏刻』とは、「桶」に浮きの付いた矢等を置き、一定間隔で水を増やし、浮き上がる矢の位置によって時刻を知ることができたとされています。
それまで使われていた日時計は、昼間にしか使用できなかった為、大変重宝されたそうです。
【時の記念日に行われること】
電波時計に対して標準時刻電波を送信している福島県の「おおたかどや山標準電波送信所」から、40kHzの電波で、日本の標準時間を全国へ発信する取り組みが行われているのだそうです。
電波時計が正確に時を刻む理由は福島県の「おおたかどや山標準電波送信所」と佐賀県の「はがね山標準電波送信所」の2箇所から全国に標準時刻電波が発信されているからですが、場所によっては電波で弱く、時間がズレやすいエリアが発生するのだそうです。
そんなエリアにある時計のズレを全て直すため、時の記念日に1箇所の電波所から全国を網羅するほど広範囲に及ぶ電波を発信しているのだそうです。
天智天皇が祀られている近江神宮(滋賀県大津市)では、「漏刻祭」が毎年行われており、祭当日は奉納行事として女人舞楽・原笙会による舞楽を楽しむことができます。
また、近江神社に併設されている時計館宝物館は、普段は有料なのですが、「漏刻祭」の日は、入館が無料となります。
現在の世界の時刻は、原子時計で生成供給される「協定世界時」を基準としていますが、以前は、「子午線」という赤道と直角に交わる線が世界標準時の目安に採用されていました。
この「子午線」上にある兵庫県明石市の時刻が日本全国で使われる時刻であったことから、明石市では現在も「子午線のまち」としてイベントが行われています。
さらには、全国の時計店で割引等のサ−ビスが実施されたり、小中学校では、時計工場の見学体験をしたりと、時間の大切さを再認識してほしいとの思いが伝わってきます。
日本人は時間に対する正確さは世界一といわれますが、時の記念日を制定があったからかも知れません。
時間を守ることの大切さや時間を大切にすることを6月10日の時の記念日は、改めて考える良い機会にしたいものです。
※この記事の情報は、いくつかの文献や資料を私なりに纏め作成しています。
投稿者:Y.F
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2019年06月04日 | このページのURL | コメント (0) | トラックバック (0) |