超音波とは(3)
こんにちは。
超音波太郎です。
長期出張の為に投稿出来ませんでしたが、「飽きた」「面倒になった」訳ではありません。
今後も宜しくお願いします。 (出来たらトラックバックも・・・)
閑話休題。
第三回目は「超音波応用技術の基本」について、学んでみたいと思います。
全部纏めて勉強していくのは大変ですので、今回は『情報的応用』について学んでいきたいと思います。
『情報的応用製品』とは、どんなものがあるのでしょうか?
皆さんに一番馴染みがあるのは、潜水艦ソナーや胎児エコー診断装置かと思います。
細かな原理は省きますが、これらの製品は超音波の「反射しやすい」と言う特性を利用して、水中(液中)に超音波を発信し、この反響音を得る事で物質の有無や距離を測る事が出来ます。
また超音波の波長・伝播速度が距離計測に適当であるため、ソナーやエコーなどの水中(液中)利用だけでなく、カーコーナーセンサーなどの空中における距離計測器(障害物検出器)としても用いられています。
当社『FIT PHONE』も「情報的応用製品」の代表例と言えると思います。
ダイバーさんの『声』を超音波信号に変換して、船上や他のダイバーさんと相互音声通信を行う事が出来ます。
簡単に言うとトランシーバの水中版なのですが、以前のブログでご紹介した様に通常のトランシーバで用いられる『電波』は水中を伝播する事が出来ない為、電波に変わり超音波を利用した無線通信器となっています。
また、当社『超音波濃度計』も「情報的応用製品」の一環と言えます。
何となく「濃度計が情報応用製品?」と思いがちですが、測定対象溶液に超音波信号を発信し、溶液の超音波伝播速度を計測する事により測定対象溶液濃度「情報」を得られる「情報的応用製品」と言えます。
「情報的応用」だけでも様々な分野・方法で超音波技術は用いられています。
次回は「動力的応用(強力超音波)」について、ご紹介したいと思います。
著者:超音波太郎
私達、富士工業株式会社は、 『超音波技術を介し、価値を創造し、その価値をお客様と共有する』 を企業理念に掲げています。 各種液体のプロセス・品質の最適管理に「超音波」をお勧めするその理由を知ってください。 |
| 2008年08月05日 | このページのURL | コメント (0) | トラックバック (0) | 001004|etc|その他