濃度とは
特に液体に関しての濃度とは、混合物質中の対象物質が全体量の中に占める割合(比率)を表したものです。
濃度の表し方は色々ありますが、主には以下が用いられます。
「質量パーセント濃度」:溶液の質量に対する溶質の質量を百分率で表したもの。
・溶媒W(g)に溶質w(g)を溶かした溶液の場合:w/W+w×100(%)
・単位はwt%又はw/w%で表す。
「容量パーセント濃度」:溶液の体積に対する溶質の体積を百分率で表したもの。
・溶媒W(mℓ)に溶質w(mℓ)を溶かした溶液の場合:w/W+w×100(%)
・単位はvol%又はv/v%で表す。溶質のみ質量とし、w/v%とする場合もある。
・ppmも容量パーセント濃度の範疇。
「モル濃度」:溶液1リットル中に含まれている物質の量を物質量(mol)で表した濃度。
・溶液v(ℓ)中にn(mol)の溶質が含まれている溶液の場合:c(mol/l)=n(mol)/V(ℓ)
・単位はmol/ℓ
・ちなみに1molの質量は分子量となるのでNaclの1molの質量は58.5g
普段の生活で濃度と聞くと一般的には質量パーセント濃度を指す場合が多く、溶質が粉黛や固体の場合に主に使われます。
容量パーセント濃度の場合もあり、溶液同士の混合の場合に主に使われるようです。
容量パーセント濃度は厳密には温度によって変化します。
これは体積が温度によって変化し、物質によって膨張率が異なる為です。
従って、本来であれば濃度にat20℃などの追記をするのが本当ですが、「常温」と判断するのが一般的です。
モル濃度は一般的にはほとんど使われませんが、化学に携わっておられる方には馴染みがあり、中和反応などの化学反応が伴う場合によく使われます。
これは例えば「1molの酸と1molのアルカリを混合した場合に中和する」といった考え方ができる為であり、分析装置などで使う試薬の類はモル濃度表記のものが多くあります。
富士工業の液体用濃度計は、液体の温度と濃度によって液中を伝播する音速が変化する性質を利用し、温度と音速を測定し、予め作成した検量線から濃度を求めています。
この検量線を作成する時に、どの濃度で表すかを設定できる為、多様な濃度表示が可能です。
また、比重表示や密度表示などにも対応できます。
薬品耐性に優れた様々な発信器、屋外設置が可能な変換器、防爆仕様等、汎用性に優れた濃度計となります。
超音波濃度計を用い液体管理のソリューションをご提供します。
投稿者:S.H
私達、富士工業株式会社は、
『超音波技術を介し、価値を創造し、その価値をお客様と共有する』
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| 2011年11月17日 | このページのURL | コメント (0) | トラックバック (0) | 001004|etc|その他