★ 10月(神無月)★
10月の異称として用いられる『神無月』の諸説を紹介させて頂きます。
【神無月(かんなづき・かみなしづき)由来】
①「かんなづき」という名前はかなり古く、八世紀頃の日本最古の歌集『万葉集』にも確認されていますが、その頃の表記は「神な月」。
この「な」は「の」にあたる連体助詞であり神な月は現代の「神の月」の意味とされる。後にこの「な」という漢字をあてる時、「無」をあてたため、「神の無い月=神無月」となった。
②全国から八百万(やおよろず)の神々が、こぞって島根の出雲大社に行かれ、むこう1年間のさまざまな神議(かむはか)りのため参集するため、各地の神社の神が居なくなるので神無月となった。
③旧暦9月には神嘗祭が行なわれ、更に11月には新嘗祭が行なわれますが、10月だけには皇室祭事が無いことから「神事の無い月=神無月」となった。
その他には、新穀を使い酒を醸(かも)す醸成月(かもなしづき)、雷が鳴り収まり尽くした月で雷無月(かんなづき)、新嘗(にいなめ)祭を迎える準備の月の神嘗(かんなめ)月、などもかんな月の語源とされます。
【神無月と神在月(神有月)】
全国の神々が出雲大社に参集するため、出雲地方は「神在月(神有月)」と称されていることは有名ですが、出雲地方以外にも「神在月(神有月)」と称されている又は称されていた地域があります。
①長野県諏訪地方
・諏訪大社の祭神が、あまりにも大きな体だった為、他の神々がわざわざ出向かなく ても良いとされた説や、諏訪大社の祭神が、出雲で勘当され出席を許されなかった為、「神有月」となった等、諸説あります。
②石川県羽咋郡(通称鍵取明神周辺)
・羽咋の祭神は、神々が出雲へ出かけている間、鍵を預かり留守番をする神様であった為「神有月」と言われます。
鍵取神社がある周辺や昔鍵取神社と呼ばれていた周辺にも「神有月」と言われていた可能性があります。
その他にも神々が出雲に集まるので、その留守を護る神もおります。
恵比寿神、金毘羅神、竈(かまど)神、道祖神などが留守神とされており、祀られている周辺地域では「神有月」と呼ばれていても不思議ではないかも知れません。
「神の月」10月は実りの月であり、万の恵みを謙虚に感謝をもって授かり、秋の味覚を堪能したいものです。
投稿者:Y.H
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| 2011年10月19日 | このページのURL | コメント (0) | トラックバック (0) | 001004|etc|その他