損益分岐点と経費削減の関係
先日、総務部の勉強会が行われました。
今回は、経理・財務についてでした。
その中でも、「損益分岐点」に視点を置いていました。
私の復習も兼ねて、知り得た知見を元にご紹介します。
まず「損益分岐点」とは、企業経営において、利益も損失も出ない分岐点のことを言います。
会社というのは、売上額がたくさんあっても儲からない場合があります。
売上額を大きくするためには仕入代金の他に人件費や広告費等の新たな経費をかけなければならないため売上額の中の構成が「利益額<経費」となれば赤字で儲からないことになります。
事業を成功させるためには「利益額=経費」をクリアして「利益額>経費」を早い段階で達成しなければいけません。
この「利益額=経費」つまり収支ゼロの地点が損益分岐点です。
損益分岐点計算の基本は「売上額=利益+経費(固定費+変動費)」
です。
多種類ある経費の中で、生産量の変化に関係なく発生する「固定経費」と、生産量の増減に比例して必要となる「変動経費」に分けて考えます。
固定費
一度増加してしまえばその後の売上高や生産量の変動に関係なく必要となる費用のこと。
会社設立からの時間が経過していく毎に増加していく傾向があると言われています。
正社員の人件費を中心として家賃、広告宣伝費、火災保険料、接待交際費、旅費交通費、外注報酬、消耗品、販売費などがあります。
変動費
売上高や生産量が増えれば増加するが、逆に低下すれば同じように低下する費用のこと。
材料費、外注加工費、仕入原価、仕掛在庫、物流費などがあります。
日本の会社の固定費は大雑把にいって約8割。
変動費は2割くらいしかないのだそうです。
業種別にいうと、パートやアルバイトを活用している小売・飲食業は、固定費は少ないけれど、
製造原価(仕入)の変動率が激しくて4〜6割くらい。
製造業の場合は5割くらいが固定費になります。
半分以上を固定費が占めている会社が多いから、売上高がガンと落ちると、赤字に陥ることになります。固定費が大きいから、会社が赤字になるのです。
「固定費が大きい中で、利益を出す方法はあるのでしょうか??」
固定費というのは売上に連動しません。
売上に連動しないから、固定費はそのままで売上が大きくなればいい。
ただそれだけです。
インターネットで調べていたら、こんなシンプルな答えがありました。
「ただ、それだけ」って、そんなに簡単なことではありません。
固定費を下げるのも、売上を上げるのもどちらも簡単ではないと思います。
ただ、もう一度固定費を見直すということは良いかもしれないです。
見落としていたムダを発見出来る可能性があります。
そうすれば、固定費を下げることに繋がります。
では、固定費の使い方を調べたので同時に考えてみます。
会社で持っている資源(ヒト、モノ)を徹底的に使う。
会社のモノといえば、パソコンや社用車、旋盤機械などです。
モノは耐用年数を過ぎても、使い倒すことがカギになるそうです。
耐用年数とは、いわば賞味期限のようなもので、おいしい状態を維持できる期間に過ぎません。
消費期限とは、食してもお腹をこわさない期限であり、耐用年数以上に使用することは、まさしくこの状態を指します。
パソコンも新しいものが発売されても、時代遅れでも、古い機種だろうが、業務に支障をきたすまで、徹底的に使い続けるのことがいいそうです。
『機械でお腹はこわれません。
まだまだ食べられるのに、捨てるなんて、利益を捨てているのと同じです。』
・ ・・・確かにそうですね。
『コストダウンの鉄則は、いいモノを買って、使い続けること。
購入したモノを耐用年数以上に使うこと。』
あと、お手軽なリース契約も実は損していることもあるそうです。
“中古”をうまく利用したほうが、固定費の削減に繋がるそうです。
調べてみると、この他にもたくさんの「固定費」についての情報がありました。
今回の総務部で行なった勉強会をきっかけに、固定費・変動費とを考えながらのコストダウンを意識していこうと思いました。
以上
私達、富士工業株式会社は、
『超音波技術を介し、価値を創造し、その価値をお客様と共有する』
を企業理念に掲げています。
各種液体のプロセス・品質の最適管理に「超音波」をお勧めするその理由を知ってください。 |
| 2011年05月31日 | このページのURL | コメント (0) | トラックバック (0) | 001004|etc|その他