『時の流れに身をまかせ』
先日、久しぶりにCDを購入しました。少し前からちょっと気に入っているバンドがいまして、そのバンドの新譜です。
私が学生の頃は、好きなアーティストの新譜が発売されると、街のCD屋さん(さすがに私が学生の時代でもレコード屋さんではなく、CD屋さんでした。)に自転車を走らせて向かったものですが、今の時代、自宅に居乍らにしてスマホからショッピングサイトにアクセスし、お目当ての商品を買い物かごへ入れて、ポチッと押すだけです。
支払いもショッピングサイトと連携している電子マネーを使用しましたので、振込用紙片手にコンビニに行くこともなく決済も終了しました。
数日後、私の手元に無事CDが届きました。早速封を開けるとCDと一緒に紙切れが入っていまして、そこにはダウンロード用のパスワードが書いてありました。
どうやら、スマホに専用アプリをダウンロードし、アカウント登録を済ませた後にCDに入っていたパスワードを入力すれば、アルバムの全曲がスマホにダウンロードできるとのことです。折角なのでやってみた所、数分後にはスマホで音楽を聞くことが出来ました。
因みにここまでCDには一切手を触れていません。
翌日、購入したCDを通勤中に車の中で聞こうと言うことになるのですが、スマホを持って車に乗り込み、エンジンをかけると登録済みの私のスマホと車のデッキがBluetoothで勝手に接続し、スピーカーから心地いい音楽が流れ始めました。
うーん、素晴らしい。この時点でもまだCDに一切手を触れていない訳ですが、これ以降CDに触れることはありませんでした。
よくよく考えてみれば、音楽はもともと形のないものであり、言い換えれば単なるデータです。
かつてはデータを持ち運ぶための媒体としてCDなどが必須であり、再生するためにはCDプレーヤーなどが必須でした。
しかしながら今日では、ネット環境が整備されたおかげで、データを持ち運ぶ為にCDの様な媒体を使うことが必須ではなくなり、CDプレーヤーもスマホに取って代わられた事で、その存在自体の必要性が次第に薄れて来ています。
それは音楽だけに限ったことではありません。
映画や雑誌もサイトからダウンロードして見る事ができますし、何なら現金を持ち歩かなくてもスマホでなんとかなってしまいます。
今やCDは女性アイドルグループの握手券を同封する入れ物になり、雑誌はトートバッグを購入した際についてくる付録の様な存在に成り下がってしまったようです。
因みに私の購入したCDにも、発売後にスタートするツアーチケット購入の為の先行抽選コードが購入特典としてちゃっかり付いていました。
巷には様々なサブスクリプションサービス(定額料金で繰り返しサービスを受けられる方式)が溢れ、ネット環境も5Gがスタートするなど、目まぐるしく変化しています。
少し前までは、CDそのものを手にする事や現金を支払う事に価値を感じ、形のないデータにお金を払う事に抵抗感を持ったり、電子マネーを使用する事に懐疑的になったりしていましたが、今回の件で、自分でも気が付かないうちに自身の行動や価値観が変化していることに改めて気付かされました。
これからも世の中は物凄いスピードで、どんどん変化し便利になっていくのだろうと思いますが、時の流れに身をまかせ、時代にあった感覚を持ち続けていきたいなと思う今日このごろでした。
投稿者:技術部計測グループ
私達、富士工業株式会社は、 『事業を通して、全従業員とその家族の物心両面の幸せを追求し、社会の発展繁栄に貢献する』 を経営理念に掲げています。 各種液体のプロセス・品質の最適管理に「超音波」をお勧めするその理由を知ってください。 |
| 2020年04月01日 | このページのURL | コメント (0) | トラックバック (0) | 001004|etc|その他