☆秋の七草☆
暑さが和らぎ、朝夕随分涼しくなり、秋の訪れを感じる良い季節となりました。
そこで、秋の到来をひっそりと教えてくれる秋の七草について紹介します。
◇秋の七草とは
女郎花(おみなえし),尾花(おばな:すすき),朝貌の花(あさがお:ききょう),撫子(なでしこ),藤袴(ふじばかま),葛(くず),萩(はぎ)の7種の野草のことを言い、「春の七草」は無病息災を願って「七草粥」として食べますが、「秋の七草」は観賞して楽しみます。
◇秋の七草の由来
万葉の歌人、山上憶良が以下の2首の歌に詠んで以来、日本の秋を代表する草花として親しまれるようになったと言われています。
「秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば七草の花」
「萩の花、尾花、葛花、撫子の花、女郎花また藤袴、朝貌(がお)の花」
これらの野草は、半自然草地と呼ばれる草刈りや火入れなど、人が適度に干渉することによって維持されてきた草地で生育する種であるため、現在では、見かける機会が非常に少なくなっており、環境省のレッドデ-タブックにおいて『藤袴』は、準絶滅危惧種カテゴリ-(生息条件の変化によっては「絶滅危惧」 に移行する可能性のある種)、『桔梗』については、 絶滅危惧Ⅱ類カテゴリ-(絶滅の危険が増大している種)として登録され、姿を減らしつつあるという現状です。風情あふれる日本の秋の原風景が、失われつつあるのは、寂しい限りです。
『女郎花』 オミナエシ科の多年草。和名は、美女を圧倒するほど美しいという意で、「女圧し」(おみなえし)が語源とも、粟粒に似た花を咲かせることから「女飯」が転化したとも言われています。日当たりのよい山野に生えます。薬用にも使われていました。
『尾花:すすき』 イネ科の多年草。尾花というのは、ススキに花穂が出ているときの呼び名で、穂
が獣の尾のように見えるところから呼ばれています。
日当たりの良い草地草地など、山野のいたるところに普通に生えます。
『朝貌:桔梗』 キキョウ科の多年草。透き通った青紫の花を咲かせますが、まれに白花をつける種類もあります。日当たりの良い草地に生えます。桔梗根の粉末は、去痰、鎮咳、鎮痛、鎮静、解熱によく効く生薬となります。
『撫子』 ナデシコ科の多年草。和名は「我が子を撫でるようにかわいい花」の意と言われています。小さくてつつましく控え目で可憐な花の姿に、日本女性の美しさを重ねた言葉が、「大和撫子(やまとなでしこ)」です。日当たりのよい草地や河原に生えています。花弁が細かく裂けているのが特徴です。
『藤袴』 キク科の多年草。由来は、花が藤色、花弁が袴の形としているところから藤袴と呼
ばれます。河川敷や堤防などに生えます。
『葛』 マメ科の多年草。大和国(奈良県)の国栖(くず)がクズ粉の産地だったことから、この名前
が使われ出したといわれています。山野のいたるところに普通に見られます。紫色の花が房状咲
き、根は、薬用にも、料理やお菓子にも使われます。
『萩』 マメ科ハギ属ヤマハギ亜属の総称。和名は生え芽(はえぎ)の意と言われ、草地や林緑などに良く見られ、庭木にも良く利用されます。
投稿者:Y.F
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| 2014年09月19日 | このページのURL | コメント (0) | トラックバック (0) | 001004|etc|その他