★『あっ』と言う間の一年★
今年も残すところ、あとわずかとなりました。
1年が経つのは非常に早く、年を重ねれば重ねるほど速度が増しているように感じられるのは、多くの方も経験的に感じているのではないかと思います。
この感覚、実は50年以上も前から議論されてきた世界共通のテ−マであり、国や文化を超えた感覚だそうです。
ある実験では、4〜82歳の約3,500人対象に自分が「3分」と感じた時点でボタンを押してもらったところ、年齢が高くなるほど、実際の3分より長くなる傾向が確認され、分析によると、2〜4歳年齢が上がるごとに1秒長くなり、70歳代では1割増しの結果となったそうです。
これは、年を重ねるほど、「実際の時間」より「心的時間」の進み方が遅くなる為、時が経つのを早く感じると考えられています。
しかし、この奇妙なメカニズムは未だはっきりとは解明されておらず、諸説ある中のいくつかを御紹介します。
①ジャネ-の法則
(哲学者のポ-ル・ジャネ-と甥で心理学者のピエ-ル・ジャネ-がとなえたジャネ-の法則「生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例する」)
50歳の1年は人生の中では50分の1、5歳の1年は5分の1である。例えば、50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1ほどであるが、5歳の人間にとっては5分の1に相当する。よって、50歳の人間にとっての10年間は5歳の人間にとっての1年間に当たり、5歳の人間の1日が50歳の人間の10日に当たることになるという説。
②加齢に伴う代謝速度の変化によるもの
若い頃は新陳代謝の速度が早いが、老化とともに新陳代謝は衰えその速度は遅くなる。代謝の低下は、同じ細胞が長く使われることになる為、相対的に時間経過が早く感じられるという説。
③レミニセンス効果によるもの
若いほど初めてのことが多くて新鮮かつ刺激的なので、時間経過に対する指標がたくさんあるが、歳をとると指標となるものが減って(脳の劣化も影響か)時間経過が早く感じるという説。
④体内時計の劣化によるもの
体内時計は老化とともに劣化し、減速していく為、世間の時間経過が相対的に早く感じられるようになるという説。
⑤心拍数の変化によるもの
子どもは大人に比べて心拍数が多い為、行動のテンポが早く、その分一日一日が長く感じられるが、年を重ねるにつれて心拍数が減少する為、心的時間がゆっくりになり、時間経過が早く感じられるようになるという説。
ほかにも、時間の感覚に影響を与える要因がいくつか確認されているそうです。
しっかり食べて、しっかり運動し、体の新陳代謝を上げ、多くを学んだり、喜怒哀楽を感じたり、いろんな体験をしたりして新鮮な刺激を感じながら脳の新陳代謝も高めていけば速く過ぎる時間のズレを補正でき、一年を長く感じることができるようになるかもしれません。
今回が今年最後のブログとなります。今年一年御愛顧賜り誠にありがとうございました。
皆様にとって、素晴らしい2013年になりますよう、心からお祈り申し上げます。
また、来年も御愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。
投稿者:Y.H
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| 2012年12月24日 | このページのURL | コメント (0) | トラックバック (0) | 001004|etc|その他