浜名湖
最近、浜名湖がとても気になっています!
浜名湖について、いろいろと知ってみたいと思っています。
先日、私の地元である静岡県浜松市にある、浜名湖を体験学習できる水族館『浜名湖体験学習施設 ウォット』へ行ってきました。
浜名湖の歴史や生物などを学べる施設です。
浜名湖について、少し勉強をしてきたのでご紹介したいと思います!
浜名湖とは、変化に富んだユニークな形をしています。
南部は海(遠州灘)に通じています。
形は複雑で、細江湖、猪鼻湖、松見ヶ浦、庄内湖と4つの枝湾(水域)を持ち、これらの面積は湖全体の面積の4割に達します。
太平洋沿岸の日本のほぼ真ん中に位置していて、風光明媚でしかも交通の便が非常に良ことで知られています。
また、リゾート観光地やマリンスポーツの拠点として年間を通して賑わっています。
気候も温暖で自然の恵みも大変豊かです。
特に、花の生産、多種にわたる魚介類の生息そして養殖、その他食材が豊富なところも特徴です。
浜名湖の面積は70平方キロメートルあり全国で第十位、一周の長さは141kで第三位。
水深は平均5m(最深部16.6m)。
また、汽水湖としては日本一長いとされています。
湖の北側と南側で水深は大きく異なり、北側は深く、南側は比較的浅いです。
汽水湖とは、海水と淡水が混じりあった湖のことで、海水は、通常1リットルあたりの海水に平均35gの塩分が含まれているとされています。
これに対し、浜名湖は1リットルあたりの海水に、場所にもよりますが、塩分8〜30gとなっています。この『汽水湖』は、特に幼稚魚の成育に欠かせない安全な自然環境であるため、うなぎ、すっぽん、アサリ、海老、カキ、エビなどの養殖が昔から盛んです。
『浜名湖の誕生』
1万年前の氷河期の終わり頃、小さな内浦であった浜名湖は、地球の温暖化により、海面が5メートルあまり上昇し、現在の浜名湖の原型となる内湾となりました。
そして、長い年月を経て海面が上がったり下がったりと繰り返されながら、湾は、海水からその海水と川の水が混じり合う汽水湖が生まれ、次第に淡水へと変化していきました。
やがて、1498年の大地震と大津波によって、それまで地続きだった砂州が決壊しました。
そして浜名湖と太平洋はつながり、再び淡水湖から現在の、海水と淡水が混ざり合う汽水湖となりました。ちなみに、大地震によって決壊された場所は、「今切口」とよばれています。「今切口」は、その後は渡し船で往来するようになりました。今切は文字通り「今切れた」という意味だそうです。
この今切の渡しは東西交通の難所として広く知られていましたが、現在は約200mほどの幅となっていて、鉄橋や道路なども通り安全に往来できるようになっています。
この時の大災害は舞阪から弁天島を分け、その津波により村全体が引っ越したことから村櫛(現在の浜松市西区村櫛町)という地名が付くほどでした。
『浜名湖に生息する魚介類』
浜名湖には444種の魚類が確認されていて、日本の海の十分の一もの魚類が浜名湖には生息しているそうです!その他にエビ類53種、カニ類97種、貝類123種等が確認されています。
アサリ、スズキ、クルマエビなど漁獲の対象となっている魚介類が多く生息しています。
『浜名湖でよく見られる生物』
★コノシロ
主に内湾で生活し、プランクトンを食べる。4〜6月に内湾で産卵する。
浜名湖では夏以降に多く見られ「ツナシ」「シンパ」「シンコ」と呼びます。関東地方では「コハダ」と呼び酢で〆て寿司種にする。
★ウナギ
マリアナ諸島西方海域で生まれ、淡水域で成長し、親になると海へ戻って産卵する。夜行性で肉食。
浜名湖でも漁獲されるが冬期の稚魚(シラスウナギ)はウナギ養殖の種苗です。
浜名湖周辺は養鰻発祥の地です。シラスウナギを「メッコ」、黒くなった稚魚を「ヒツ」「クロコ」とも呼びます。
★アナゴ
淡水のまじる内湾の砂泥底に多く生息し、夜間に活動する。春に形が柳の葉に似たレプトケファルス幼生が沿岸に寄る。高知県ではこれをノレソレと呼び生食する。成魚は美味で天ぷらや寿司種として重宝される。浜名湖では「メジロ」「メジ」「ハモ」と呼ばれます。
★サヨリ
日本各地の沿岸で普通に見られ、春から夏にかけて沿岸の藻場で産卵する。動物プランクトンを食べる。
浜名湖でも夏以降に普通に見られます。刺身、寿司種にされる高級魚で、春〜夏が旬。
★ボラ
内湾の浅所から汽水域に生息し、幼魚は河川の純淡水域に入りみます。熱帯地方では高級魚とされています。卵巣を塩蔵したものはカラスミと呼ばれ珍味。成長につれ呼び名が変わる出世魚。
浜名湖では稚魚を「キラ」、小型魚を「オボコ」と呼ぶ。
★スズキ
成魚は沿岸の岩場に生息し、冬に深みで産卵する。若魚は夏に河口域に集まり、純淡水域まで入り込みます。刺身で美味。成長するにつれ「セイゴ」「フッコ」(浜名湖では「マダカ」)」「スズキ」と呼び名が変わる「出世魚」。
浜名湖では20cm位の「セイゴ」が初夏に多くみられます。
★クロダイ
春〜初夏に産卵する。性転換する魚で3〜4歳まで雌雄同体。5歳以上で、多くはメスに分化します。雑食性で穀物等も食べる。刺身、塩焼などで美味。釣魚としても人気が高い。特に関西地方で「チヌ」と呼ばれる。
浜名湖で「チン」「タイゴ」「ピンダイ」「チンコロ」「チンタ」と呼び方が多い。
★マハゼ
内湾や河口の砂泥底に生息する。河川の純淡水域までさかのぼることもある。釣り魚として人気がり、秋にゴカイやアサリのむき身を餌にして釣る。天ぷら、刺身などで賞味される。
浜名湖では漁獲量トップクラスの魚。
★カワハギ
100m以浅の砂地に群で生息し、板状の硬い歯でフジツボや海藻等をかじりとって食べる。肉は白身で美味しい。
浜名湖は秋に釣りの対象となる。「ホンカワ」と呼ぶ所がある。
★キチヌ
若魚は河口域や内湾に多く分布する。性転換をする魚で、若魚は雌雄同体。成長とともにメスに分化する。産卵期は9〜11月。やや磯臭いが刺身、煮付などで美味。
浜名湖では「キビレ」「カイヅ」「シロダイ」「シラタ」と呼び方が多い。
★ヒイラギ
沿岸や港内に大きな群れを作って生活する。
浜名湖内には大変多く、そのため「ネコマタ」「ネコタ」「ゼンナミ」「ネコマタギ」などさげすまれた名で呼ばれる。佃煮などに利用され、結構美味である。
★マゴチ
4〜7月に接岸して産卵する。全長35cmぐらいから成熟する。肉はよくしまった白身で刺身、天ぷらなどに向いている。旬は夏。浜名湖では「ホンゴチ」と呼ぶ。
★イシガレイ
水深30〜100mの砂底に生息する。エビ・カニ類、二枚貝が主食。冬期、浅みに移動して産卵する。東京湾でとれたものは珍重される。刺身、煮付、焼き魚などにする。美味。
★アイナメ
産卵期は晩秋から冬にかけてで、この頃のオスは橙黄色が強くなり、メスとの区別が容易。卵はオスが保護する。普通は沿岸の岩礁域に生息する。刺し網、釣りなどで漁獲される。刺身、塩焼き、煮付などにする。浜名湖では「ノソ」「トンガリ」と呼ばれる。
★アユ
海と川とを回遊する年魚(寿命が1年の魚)で、秋には川の下流で産卵した後に死ぬ。稚魚は冬を海ですごし「シラスアユ」と呼ばれる。幼魚は春に川を上り、石に付いたコケなどを主食とする。主な餌場は瀬で、なわばりを作る。
浜名湖地域は養殖アユの産地でもある。重要な食用魚。
★ハオコゼ
浅い岩礁域や藻場に多く生息する。ヨコエビやワレカラなどを食べる。浜名湖にも多くするが利用はされない。岩礁域にすむ。背ビレの棘に毒があり、さされると非常に痛い。
★クルマエビ
砂泥地にすむ。浜名湖では漁業上極めて重要なエビで「マキ」と呼ばれる。栽培漁業の対象として種苗生産を行い、大量に稚エビを放流して漁獲量の増大を図っている。食用にされ、漁獲時期は3月〜12月であるが、ピークは初夏〜秋。
★クマエビ
砂泥地にすむ。浜名湖では比較的多く見られる重要なエビで、「アカアシ」と呼ばれる。食用にされ、漁獲時期は夏以降である。
★ガザミ
内湾や周辺の砂泥域にすみ、春〜秋に産卵する。夜行性で泳ぐ。浜名湖では重要な水産資源で、稚ガニの放流も行っている。漁獲時期は春〜秋。ワタリガニ、サキガニとも呼ばれ、カニ料理で有名。
★ノコギリガザミ
河口や内湾に棲む汽水性のカニ。浜名湖の重要な水産資源で、種苗放流を行って資源の増大を図っている。産業規模で漁獲されているのは浜名湖、高知県、沖縄県だけ。浜名湖では「ドウマン」「コウマル」と呼ばれ、高級食用カニとして珍重される。7〜11月に多く獲れる。
★イシガニ
岩礁や干潟、汽水域にすむ。浜名湖では、以前は沢山すんでいたが最近少なくなってきています。美味で食用にされる。漁獲時期は春から秋。
★マダコ
潮間帯から水深200mの岩礁や砂泥底にすむ。産卵は夏〜秋。穴の天井などに卵を産みつける。母ダコはそれを保護する。食用にされ、水産上重要種である。
★アサリ
潮間帯から水深約10mのジャリ底や砂泥底にすんでいる。食用にされる。浜名湖での重要な漁獲物の1つである。ゴールデンウイークあたりは、潮干狩りを楽しむ人達で混雑する。
★ツメタガイ
内湾の潮間帯から水深約50mの細砂底にすみ、底中に潜入してアサリなどの他の貝に穴を開けて食べる。浜名湖ではよくみられる。
★マガキ
潮間帯の岩礁に固着するか、砂礫底に密集してカキ礁をつくる。食用にされる。浜名湖では養殖されている。
浜名湖には美味しい魚介類がたくさんいます!
『浜名湖にまつわる伝説』
「ダイダラボッチ」って聞いたことありますか?宮崎駿監督の映画「もののけ姫」にもその名が登場するのでご存知の方もいらっしゃると思います。
ダイダラボッチは伝説の巨人です。
関東・中部地方を中心として全国各地に大きな山をつくったり、海を埋め立てたり、足跡が池や沼として残ったりといろいろなお話が残っています。
浜名湖もこのダイダラボッチによってつくられたという伝説があります。
その昔ダイダラボッチが一夜のうちに富士山をつくった時のこと、大量の土をせっせと運んでいる途中よろけて手をついた跡が浜名湖というわけです。
そう言われてみると、浜名湖って手のかたちに似ています。
浜名湖に浮かぶ唯一の島「礫島(つぶてじま)」は、ダイダラボッチがお弁当を食べている際に中にまじっていた小石を捨てたものだとか。ちなみに大量の土を採った場所が琵琶湖と言われています。
『ウォットについて』
名称:浜名湖体験学習施設 ウォット
所在地:静岡県浜松市舞阪町弁天島5005-1
Tel:053-592-2880
営業時間:午前9時から午後4時30分
入館料:高校生以下及び70歳以上/無料 大人/\300円
機会があったら是非行ってみてください!
私達、富士工業株式会社は、 『超音波技術を介し、価値を創造し、その価値をお客様と共有する』 を企業理念に掲げています。 各種液体のプロセス・品質の最適管理に「超音波」をお勧めするその理由を知ってください。 |
| 2012年03月15日 | このページのURL | コメント (0) | トラックバック (0) | 001004|etc|その他