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富士工業便り/純度100%の暗闇の冒険「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」体験記

2026年08月03日
0 皆さんは自分の手すら見えない“純度100%の暗闇”を体験したことはありますか?
いくら目を凝らしても何も見えない真っ暗闇の空間を8人のグループで様々な体験をしながら進んでいくソーシャル・エンターテインメント「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」に参加してきました。
「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」は、視覚以外の感覚を使い、暗闇の中を探検し、コミュニケーションを楽しむプログラムです。
1988年にドイツで発案され、これまで世界47カ国以上で900万人を超える人々が体験し、多くの企業研修にも導入されているそうです。

いざ、未知の暗闇の世界へ!
今回の冒険の相棒は…
•1本の「白杖(はくじょう)」
•暗闇のエキスパートである視覚障害者のアテンド(案内人)さん
•初対面のメンバー、8人のチーム

まずは目を慣らすために薄暗い部屋に入り、白杖の使い方の説明を受け、お互いのニックネーム紹介。
そしていよいよアテンドの方の声を頼りに真っ暗闇の中へとおそるおそる足を踏み入れます。
中で何を体験するかは時期によって変わり、ネタバレを避けるためにも詳細は伏せますが、この時点では、「全く何も見えないのが怖い…!」という不安でいっぱいです。

暗闇の中を探検していくには、チーム全員の協力が絶対に欠かせません。
都度ニックネームを名乗り、自ら言葉を発し続ける必要があります。
「わかりやすく伝えるには?」「お願いしたいけど、どう頼めばいい?」と悩みながらも会話を重ねるうちに、チームに連帯感が生まれていきました。
自分のコミュニケーション能力を試される空間でもありました。

人間の感覚の約80%を占めると言われる視覚が遮断されると、不思議なことに音、香り、手触り、足の裏の感覚などが敏感になっていきます。
普段は何気なく聞き過ごしている相手の声のトーンから感情が分かったり、自分自身の感覚に集中できたりと、「見えないからこそ、より深く理解できる」というおもしろい気づきがありました。
また、普段の社会生活ではサポートされる側と捉えられがちな視覚障害者の方が、この暗闇の中では圧倒的リーダーになります。
まさに視点や価値観が180度変わる瞬間です。

会話を続け探検をしていくうちにチームに連帯感が生まれ、対話もスムーズに。
メンバー全員と一緒に暗闇を楽しめるようになってきた頃、あっという間に終了の時間を迎えました。
驚いたのは、最初に感じていた「暗闇への恐怖」が、最後には「心地よく安心できる空間」へと変化したことです。
体験後に目を慣らすためうす暗い部屋へ戻り、感想を語り合う時間は、どこか寂しく、二度と会うことはないであろう即席チームのメンバーと離れがたい不思議な名残惜しさがありました。
たった90分ほどの体験でしたが、お互いの声と気配だけでつながりを感じた、濃密な時間でした。

プログラム内容は時期ごとに変わるため、何度訪れても新鮮な楽しさ面白さがあります。
自分自身に新たな感覚を感じることができましたし、チームを組んだ方たちとの楽しかった体験が忘れられず、リピート参加しています。
暗闇を通じて、人との関わり合い方、チームワークの大切さを改めて学べる、本当に気づきの多い場所です。
私の言葉だけでは伝わりきらない部分も多いので、ぜひみなさんも機会がありましたら、一人でも、お友達やご家族と一緒にでも、この不思議な五感の世界を体験してみてください!


ダイアログ・イン・ザ・ダーク
https://did.dialogue.or.jp/
(2026年現在、東京の竹芝と高輪の2会場で開催されています!)


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